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スタッフBlog

  • 2022年01月15

    最近のニュース

    こんばんは 山本助産院です。

    ブースター接種後の発熱、頭痛はすっかりよくなりました。

    3回目の接種後抗体値が上昇するには少々時間がかかりそうなので変わらず基本の手洗い、マスク、三密の回避を行っていきます。

     

    精子提供に関するニュースが目にとまりました。

    精子提供者が経歴等を偽っていたとして提供を受けた女性が提供者を提訴したというものです。

     

    第三者の精子で人工授精をおこなうことを非配偶者間人工授精(AID)、またはDonor Insemination(DI)と言います。

    これまでは関東の大学病院が中心になり行っていました。

    しかし、DIに関する法律がなく日本産科婦人科学会(以下日産婦とします)の会告が存在するだけです。

    提供者の不足や生まれた子の出自を知る権利の遵守等の問題から、法のない現状では継続が困難とそちらの大学病院では新規受け入れを中断しています。

     

    実施に関しては日産婦の会告に則り認可施設で行いますが、その数は12か所です(日産婦のサイトで検索可能)。

     

    このようにDIへのアクセスが良いとは言えず、SNS等を通じて個人で精子を売買し認可施設以外で実施されるケースが増えています。ニュースになった提訴案件についても現在の状況がその背景にあるのではないかと思います。

     

     

    妊活サポートを行っていると、当事者の方々の子どもを望む強い気持ちがひしひしと伝わってきます。

    治療に臨むしんどさ、辛さも伝わってきます。

    でもすべての方ががんばっただけ報われるわけではないのが不妊治療。

    ならばせめてすべての方が納得のいく治療を受けられる環境であってほしいと思います。


    第三者の配偶子を用いた治療について議論し1日も早い法整備を願ってやみません。


     山本和江